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クリスマスデート

「クリスマスイブの夜にも会いたいな」

というと、

「え~?それはマズイでしょ?」

と言うK子。子供がいる私を気遣って言ってくれたのか、K子自身のことを言ったのか、何となく聞きそびれてしまったのですが、では夜遅くならないようにしよう、ということで、ふたりで仕事を休んで朝からデートすることにしました。

会社に行く時間に家を出て、途中の駅で待ち合わせ。それから通勤ラッシュの電車で更に移動。車内はものすごい混雑で、仕方なし(?)に身体は密着。手と手が触れ合い、指と指を絡み合わせていると、何だかお互いを愛撫し合ってるような感覚。K子の耳もとで

「エッチしてるみたいだね」

と言うと

「バカ」

と笑われました。行先は古い港町。海が見える公園は有名なデートスポットだけど、クリスマスイブとは言え平日の早朝なので空いてます。手を繋いでベンチに座り、行きかう船や港の風景を見ながら、話をしたり、人影が見えなくなった隙にキスしたり。空気は冷たいけど日差しが暖かくて、しみじみと幸せな時間。

観覧車にも乗りました。平日の午前中なので、やっぱりガラガラ。ほとんど貸し切り状態で、他のゴンドラから覗かれることもなく、せかっくの風景そっちのけで終始いちゃいちゃ(笑)

それからアクセサリーショップへ。少し前に、クリスマスに何か身に着けられるものをプレゼントしたいんだけど、というと、ペアリングにしよう!とK子。最初は躊躇しましたが、家に帰る時に外せば大丈夫かな、ということで、お互いに指輪を贈り合うことにしたのです。何軒か回って、気に行ったデザインのものがあったので決定。K子はピンクゴールド、私はシルバーのペアリング。店員さんに箱が必要ですか、と聞かれて断るふたりは、どう見ても不倫カップルなんでしょうねえ(苦笑)

それからフレンチレストランでランチ。私はパテドカンパーニュ、K子は鴨のコンフィです。クリスマスなのでワインはシャンパーニュ。呑み助のふたりは昼間っからフルボトル(笑)

料理もワインも美味しく、すっかりいい気分になり、

「じゃあ、あとはふたりっきりで、のんびりするか!」

「え~、のんびりできないんじゃないの?(笑)」

ということでホテルへ。

シャワーを浴びて、ベッドに入り、抱き合ってキスしながら指輪を眺めて

「いいデザインのが見つかってよかったよね」

「うん、私もこれすごく気に入った」

そこでふと思いつき、ふたりの左手を重ねて指輪が見えるようにして携帯でパシャリ。いい感じの写真が撮れました。それから、ふたりの顔が写るようにパシャリ。次はキスをしながらパシャリ。それもいい感じです。

そして…だんだんエスカレートして、今度はK子が私のを口で愛撫しているときに携帯を向けてみました。

「ダメよ」

と言いますが、私のものを口からは離しません。動画に切り替えて撮ると、これはかなりエッチです。アダルトビデオみたい。

「もしかして動画で撮ってるの?ダメだからね」

と言いながら、でもいつもよりももっとイヤラシイ動きで、わざと音も立てながら、カメラによく写る角度でしてるのがわかります。

「音まで入っちゃうぜ」

「そう?気持ちいい?」

「うん、すごい気持ちいい…」

そんな会話も録音されてます。再生してみると、これがホントにアダルトビデオみたい。

「今度ひとりエッチするときにオカズにするよ」

「バカ、ダメよ、ちゃんと消してよね」

「K子もオカズ撮っておかなくていい?(笑)」

「ええ~?(笑)」

ということで、攻守交替して、携帯もK子ので撮影。私が口でしているところをK子が手に持って撮り始め

「ああっ、すごいエッチ…あっ、気持ちいい…」

とK子も楽しそうです。でもそのうち、

「ああっ、ダメっ、もう気持ちよ過ぎて持ってられない」

と言うので私が携帯を受け取り、ベッドサイドのテーブルに、ふたりが写るような角度で置いて口と指での愛撫を再開。

「気持ちいい、あっ…そこ…、ああ、ダメ、イキそう…」

「いいよ、イッて。動画に写っちゃうけど、イッていいよ」

「ああ、イヤ、停めて、撮らないで、イヤ、ああ、でももうダメ、イッちゃう、あっ、イクっ、ああ~、ポン太~」

というわけで、こっちはもっとエッチなビデオになりました。私もこっちの方がオカズに欲しいくらい。

「いいな、これ、俺にもちょうだい」

「ダメ、絶対にあげない(笑)」

そして撮影会(?)は終了。そのあと普通にエッチ。後で考えたらこれも撮っておけばよかったと思ったけど、その時はエッチに集中してて、撮影のことは忘れてました(笑)

その後、ワインの酔いもあってふたりで抱き合って1時間ほど昼寝。もう一度愛し合って、時間までピロートーク。シャワーを浴びて外に出たのが、普通に会社で仕事を終わったくらいの時間。そのまま帰る予定だったのですが、何となく別れ難く、一杯だけ、ということで、立ち飲み屋へ。ここはソース二度づけ禁止の、大阪の雰囲気そのままの串カツの店です。

呑み助の「一杯だけ」が一杯で終わるはずもなく、生ビール1杯と焼酎のお湯割りを二杯ずつ飲み、お互いほろ酔い気分で、早い時間に家族の待つ家に帰ったのでした。帰りの電車の中でメールのやり取りを続け、最後のK子からのメールは「指輪外すの忘れないようにね」でした。



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初めての電話での…

お互いの都合が合わず、K子と二週連続で会えませんでした。

付き合いはじめてからは毎週のように会ってたので、間が三週間も空くのは初めて。
とは言え、平日は毎朝出勤中に電話しているので、そんなに長い間会ってないようには感じません。

休日は普段は家族がいるので電話は出来ないのですが、今朝は朝からみんな出かけてしまい、家には私一人。
そのことをK子にメールすると、すぐに電話がかかってきました。

「ダンナいないの?」

「いるけど、リビングでプレステやってる」

くぐもった、ひそひそ声です。

「K子はどこからかけてるの?」

「ベッドで布団かぶってる(笑)」

「大丈夫なの?」

「うん、リビングとは離れてるから」

「朝ご飯食べた?」

「まだ。今起きたばっかりだもん。ポン太は?」

「食べたよ、バターたっぷりのプレーンオムレツとパン。今コーヒー飲んでたとこ」

「おいしそう、ポン太の手料理、食べてみたいな」

それから二人で迎える朝の妄想へ。

「ポン太、朝ご飯作って、コーヒー入れてから私を起こしてね」

「やだよ、キスで起して、まずエッチする」

「ええ~?昨日の夜もしたんだよ?朝から元気だねえ?(笑)」

「朝の方が元気なんだよ。俺は元気で準備万端だから、すぐに繋がっちゃう。あ、K子が寝てる間に繋がって、それから起してあげようか?目が覚めたらもう俺のがK子の中に入ってるってどう?」

「いいね~、幸せな目覚め方だね。あ~、そんな話してたらエッチしたくなってきちゃった」

「ほら、俺の、大きくなってるよ。触って」

「ホントだ。硬い。熱い」

「入れたい?」

「うん…」

「K子はどうなってるかな?ん?すごい濡れてるよ、どうしたの?」

「ポン太がエッチなこと言うからだよ…」

K子もノリがいいです。すっかり妄想の世界にはまり込んでます。

「じゃあ入れるよ。ああ、K子の中、温かくて気持ちいい」

「うん、ポン太の大きいのが入ってくる…」

ここまでは妄想の世界。

「ああ、ホントに今すぐ飛んで行って抱きしめたいな」

「うん、私もすごくしたくなっちゃった」

「いいよ?ひとりでしても」

「ええ~?」

と笑っていますが、嫌でもなさそう(笑)

「じゃあ、ちょっとだけ自分で触ってみて」

「うん…」

「どう?濡れてる?」

「うん…」

「ちょっとだけ指を動かしてみて、いつも自分でしてる時みたいに」

K子が時々ひとりでしていることは前に聞いていました。

「動かしてる。ああ、気持ちいい。ポン太も自分でして」

そう言われては断れません(笑)

普段のセックスでは声が大きいK子ですが、さすがにリビングにダンナがいるので声を押さえています。でもその我慢してる感じが逆にエッチな感じで、私も興奮してしまいました。

「ああ…気持ちいい…あ、ポン太、ああ…そこ、そこ、感じる…」

やがて

「あ、もうイク、一緒に、おねがい、一緒に、あ…」

「俺も…」

というところで、二人同時に…

テレフォンセックス初体験でした(笑)



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おでんデート

おでん屋に行ってきました。

昔の花街に残る古い置屋を改装した、老舗のおでん屋です。関東にあって、関西風の薄口のおでん。牛すじ、鯨のコロ、など、関東ではあまり見かけないおでん種もあって、お酒がすすみます。

最初だけビールで喉を潤したけど、やはりおでんには燗酒。錫のちろりで人肌に付けてもらってお酒をいただきます。

おでんはどれもよかったけど、柔らかく煮込まれた蛸と、さっと汁をくぐらせた春菊が特に美味かったなあ。しかし、いつもながらK子とは飲み過ぎてしまいます。この日も二人でいったい何合飲んだことか。

最後はご飯におでんの汁をかけた、お茶漬けならぬおでん漬け。これがまた美味く、相当の酔っ払いの上に満腹。おでん屋を出たらもう一杯という雰囲気でもなく、当然のようにそのままホテルへ。

いつになく酔っていたので、部屋に入るなりベッドに倒れこみ、激しくキスしながらお互いの服を剥ぎ取ります。鞄も服もベッドの下に放り投げて。

K子のそこに手をやれば、どうしたのかというくらい濡れています。

「どうしたの?これ」

と聞くと、K子も私のものを触りながら

「ポン太のも先っぽから何か出てるよ?」

と。そしてそのままそれを口に含み、

「塩味が効いてて美味しいよ?」

と笑います。すかさず体勢を入れ替え、私もK子のそこへ。

「あっ、ダメ、シャワー浴びてないんだから」

と口ではいいますが、まったく抵抗する様子もなく、私もK子を口で。それからのK子の乱れ様は今まで見たこともないもので、やはりアルコールは理性を吹き飛ばしますね。

そして繋がりましたが、私もアルコールのせいか、とにかくいつまでも続きます。K子は何度もイキ、

「もうだめ、感じすぎておかしくなる、お願い、最後は一緒に」

と言われ、二人同時にクライマックスへ。その後も繋がったまま、しばらく動けませんでした。

そして腕枕でピロートーク。

「ポン太の奥さん、もったいないよね。ポン太のエッチ、こんなに気持ちいいのに」

と。いやホント、まったくその通り。妻に言ってやって欲しいです。

朝の習慣

K子との朝の電話が習慣になりつつあります。

出勤の時間が同じくらいだということがわかったので、朝家を出る時間を合わせ、先に家を出た方が「おはよう、家を出たよ」のような短いメールを送り、メールを受けた方が電話をかける、というパターン。

約束して決めたわけではないけど、こうすればもし家を出る時間がいつもと違ったりしても、相手がまだ家にいるときに電話をかけてしまうこともありません。

駅まで歩く十分ほどの時間、前の日の出来事、次のデートの行き先、仕事のこと、読んだ本のこと…まあつまり取りとめもないことをいろいろと。

どちらかが駅に着くと、

「じゃあ今日もがんばろうね」

と電話を切り、電車に乗ります。

一日の活力が湧く気がします。

解けないパズル

レス解消までの道のりを記録するつもりが、トンネルの途中で一時停車になってしまいました。青函トンネルの地底駅みたいだな…

過去何度か繰り返してきたパターンです。レス解消の努力をする→上手くいかない→このまま人肌の温もりの無い人生は嫌だ→家庭の外に温もりを求める…

家庭の外に温もりが見つかってしまったので、レス解消の努力は一時休止になると思います。

いいことなのかどうなのか…

20年後の自分の家庭生活について考えてみます。理想像は単純明快です。

愛する人と暮らし、愛のある満ち足りた生活を送っていること。
そして子供たちをしっかりと育て上げ、良好な関係でいること。もしかしたら孫もいるかも。

それだけです。

でも、今あるパズルのピースをどう組み立てれば理想の絵が完成するのか、想像できません。

どうしてもピースがかみ合わないような気がしています。
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