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ココロとカラダ、の記事を書いて思い出した人のことを書きたいと思います。
以前にW不倫してたM子のことです。
知り合ったのは会社の後輩の主催の合コン。参加者中、わたしが最年長で、彼女が最年少。ひと回り以上離れていました。そして二人だけが既婚者。
何となく話が合い(お互い既婚者という事で隔離されたから?)、メアドを交換して、その後もメールするようになりました。
はじめは何でもない日常の話。仕事のこと、趣味のこと、映画のこと、世の中の出来事のこと、お互いの出身地とか、学生の頃の話とか。
そのうち、人間関係や家庭生活保護の悩みなども話すようになり、彼女も、大学卒業と同時に結婚した学生時代からの彼とは、結婚してまだ数年だというのに既にセックスレスだということを聞きました。
そんな話が出来るくらいまで、メールのやり取りの中で相当の信頼関係を築き、お互いに好意を抱くようにもなっていまいた。
ですから、そのあと初めて2人で飲みに行った日に男女の仲になったのは自然なことだったと思います。
そして…
彼女とは本当にカラダの相性がよかった(と、その時は思いました)。キスの仕方、触れ合った肌の感覚、それだけでも今まで知っていたどの女性とも違う。彼女も、ダンナとのセックスではイッたことがなかったのに、私とでは一度の交わりで何度もイケるように。そのうち、胸への愛撫だけでもイクようになったくらいです。私も彼女の中に入ると、いつまでも続けることが出来たし、痛いほどの硬度がずっと持続してました。感じないから続くのではなく、私もとても気持ちいいのに、いくらでも柔らかく熱い彼女の中を刺激し続けられる。そして最後はいつも一緒にイクことが出来ました。正常位で、全身を密着させ、キスをしながら彼女の中へ。そして私のが小さくなり、彼女の中からこぼれ出すまで、ずっと抱き合ってキスしたままで…
好奇心も旺盛で、ホテルだけではなく、ショッピングモールの駐車場に停めた車の中で、カラオケボックスで、夜の観覧車で、ダンナが不在の彼女の家で、いろんなところで愛し合い、それを写真やビデオに撮ったり。それも深く信頼し合ってたからこそできたのだと思います。
でも、そんな幸せも長くは続きませんでした。
「夫が子供が欲しいって言い始めて…」
「夫の子供は産みたくない。ポン太さんとやり直したい…」
と…
私も本当にM子のことが好きだったので真剣に悩みましたが、やはり子供たちを犠牲にすることは出来ない。
「だったらポン太さんの子供だけでも欲しい。夫には貴方の子どもだって言うから」
流石にそれはできません。それからもしばらくは続きましたが、彼女はダンナと子作りセックス、私とは避妊をして。
「夫には感じないし、ただの子作り作業。本当に愛してるのはポン太さんだけ」
と言ってくれましたが、でも、ダンナに抱かれている彼女を想像して激しく嫉妬し、耐えきれずに別れました。
そして、二年ほどして彼女から連絡があり、会いました。しばらく努力したけど結局子供は出来ず、それで夫婦関係がまたギクシャクして、セックスレスに戻ってしまったこと、殆ど仮面夫婦のような状態になっている、ということを聞きました。
二人ともその他にもいろいろと上手くいっていない時期で、お互いに、寂しさを紛らわしたくて、お酒を飲んでホテルに行きました。でも、もう以前のように愛し合えなかったんです。あれほどしっくり馴染んでた肌も、何か違う。彼女も反応しないし、以前はキスだけで下着を濡らすほどだったのに、全く濡れてこない。私も硬くならず、彼女の中に入れない。
最初は久しぶりだから?と思いましたが、それから何度か会ったけど、状況は変わらず。
お互い、寂しさで肌を合わせてたけど、以前のようにココロでお互いを求め合うのでなくなってしまってたんだと思います。
なので昔の様な激しく求め合うセックスはもう出来なくなってたんですね。無理矢理やってる、まるでセックスレス夫婦みたいな行為(苦笑)
それでもう会わなくなったけど、つまり最初の恋愛期間に最高にカラダの相性がいい、と思ったのは間違いで、あれは本当にココロとココロの深いところで求め合った結果、カラダが反応したということなんだろうなあと思います。
やっぱ人間って、ココロでセックスする生き物なんですね。
J子のことが頭から離れません。
その場でも話したし、その後のメールでも、お互いこれ以上進展させる気持が無いことは確認しています。お互いの配偶者も子供たちも知ってますし、そのみんなを裏切ることは重たすぎる。
というか、J子とK男は今でもすごく仲がいいし、夫婦生活も充実しているということだし、私が入る余地なんかありません。
だから一回きりで終わらせなきゃいけないし、実際にきっとあの一回きりで終わりだと思います。
ただ、あの時のJ子の身体の反応を思い出して、J子とK男のセックスを想像すると、自分の今のセックスレスの状況と比べて、あまりの格差に愕然とします(実際にJ子にも夫婦生活の様子も聞きましたし)。
20年前、もし私が先に告白していれば、J子との人生は私のものだったかもしれないと思うと、ほんの少しのかけ違いがその後の人生をこうも大きく変えてしまったのかと思うと、ため息しか出ません。
とは言え、人生に「もし」はないけど、もしそうなってたら今の子供たちもいなかったわけで…
やはり今の自分の夫婦関係を改善するしかないのだなあと、改めて思いました。
でも…やっぱりJ子のことが頭から離れません。
J子と進展がありました。
どうしてもこの前の話の続きがしたかったので、無理に時間を作ってもらって車で会いに行き、車の中で話しました。
学生の時、どれだけ好きだったか、そのあとどれだけ苦しかったか、今まで、どこかでずっと引きずって、気になってたってことも、全部。
そして、つい涙をこぼしてしまいました。
J子も学生時代の複雑な気持を素直に話してくれました。強引なK男に押し切られて付き合うようになったこと。それで私に申し訳なく思っていたこと。
でも、私がずっと好きだったことは気づいていなかったと。素直に嬉しいけど、K男は大切な夫だし、子供もいるし、一番大事なのは家庭だと、J子も泣きながら話してくれました。
沈黙。それから、なんとなく手と手を触れ合い、キス。20年分の気持ちをこめた、かなり長いキス。
胸に手をやっても「ダメよ」とは言うけど手は私の背中に回されたまま…
でも、スカートの中に手を入れようすると「それは絶対ダメ」と拒否。そして「その代わり、口でしてあげる」って…
J子はK男とは仲良くしてるし、K男と私も友達だし、でも私に対しても複雑な気持があり、それがギリギリの線だったのだと思います。
でもその行為で彼女も昂ぶってしまったらしく、お願いされて私も指でJ子を満足させてあげました。
だから…
「Bまで」ってやつですね(古っ!(^^;)
Bまで20年、ずいぶん時間がかかったものです(笑)
でも、これ以上の進展はもうないかな…
最後までして、大事な思い出として心の中にしまっておきたかった気もするけど、そうすると大事なものがいっぱい壊れてしまいそうな気もするし、これでよかったのかな、とも思います。
20年の長いドラマが、やっと終わったような気持ちです。
大学時代の集りがありました。
その中の、K男とJ子は学生時代からの付き合いで結婚したカップルです。
実はK男と付き合う前、J子は私と仲が良かったんです。2人で飲みに行ったり、バイクの後ろに乗せて遊びに行ったり。でもそれまで、お 互い異性と付き合ったことがなかったので、それが付き合っている、ということなのか、よくわかっていませんでした。キスもしてない、手を繋ぐ のがやっと、みたいなプラトニックな仲。
そして、ある日意を決して告白すると、ゴメンね…と。
しばらくして、K男から実はJ子と付き合ってる、もうホテルにも行った、と聞かされました。本当におどろき、そして苦しみました。な ぜ?どうして?
その後、酔ったJ子をK男が半ば強引に押し倒し、バージンを奪ったのが真相らしいとわかりました。とは言え、そんなきっかけでも、その 後は2人で仲良くしてたので、私はどうすることもできませんでした。
その後、わたしにも彼女ができて、四人で遊びに行ったり、仲良くしてました。
でも、目の前で指の間からすり抜けるみたいにして手に入れることができなかったJ子のことは、彼女ができても、K男とJ子が結婚して も、そして自分が結婚しても、どこかでずっと好きだったんですね。卒業後もたまに同級生で集まる度に、そこでJ子を見る度に、心にチクチクす るものを感じていました。
そして昨日…
毎回のことですが、この集りではとにかく飲むんです。三次会のカラオケでも寝てるやつもチラホラ。J子の左に座ってるK男も寝ていま す。私はJ子の右。カラオケの音がいい防音装置になって、二人だけの会話ができました。
「私はポン太と付き合うことになるんだろうな、って思ってたよ」
「ポン太があと三日早く告白してくれてたら、私たちの人生も全然違ってたかもね」
J子も酔ってたんだと思います。まあでも、笑いながら、あくまで昔のいい思い出、みたいな言い方。
でも私はちょっと真剣な表情で
「俺、お前に振られてからも、ずっと気持は変わってないぜ」
と言ってしまいました。驚いた表情のJ子。でも他の友達に話しかけられたり、K男が起きてきたりで、ふたりの秘密の会話はそこで終了。
帰り道に
『ありがとう、驚いたけど、嬉しかった。ポン太のことは、ずっと複雑だったから』
とメールがありました。私も
『酔った勢いで言ったけど、でもあれは本当の気持ち。とうとう言っちゃったよ(笑)』
と返事。そして、
『今度二人で会えないか?』
と送ると、
『そうだね、もっとゆっくり話したいね』
と…
二十年の空白が埋まるなんてことがあり得るでしょうか?