K子さんとデートしてきました。
前回がフレンチでワインのあとバーでカクテルでしたので、今回はグッと和風に焼鳥屋から。
店の作りは茶室を模した落ち着いた雰囲気。カウンターのみですが、隣との感覚も広々してるし、カウンターの内側の店員さんとも距離があるので、並んで座って少し体を寄せ、静かな声で喋れば周りを気にせずにちょっと込み入った話もできます。
テーブル席や個室とも違った親密な雰囲気が作れて、実はここ、女性と仲良くなりたいときにはうってつけの「勝負焼鳥屋」です(笑)
焼鳥はもちろん極上。
「おまかせで、血肝(ちぎも)は入れてね」
と注文。血肝とはごく新鮮なレバーを串に刺して、表面だけさっと炙ったもの。これを食べるためだけにこの店に来たと言っても過言ではないくらい(笑)
そして酒も旨い。二人とも強いのでビールからすぐに日本酒に切り替え、二人とも強いし、焼鳥も美味しいので、お酒もかなりのペースでした。
いい気分で酔ったところで、二軒目はスペインのタパスがつまめるバルへ。ハモンセラーノでシェリーを飲みながら、その日ちょっと気になってたことを聞きました。
「指輪、してないんだね?」
前回は確かに左手の薬指に指輪がありました。でも今回は無い。
「あら、よく見てますねえ。だってこの前飲んだ時に見て、ポン太さんは指輪してないんだ、って思ったから、私も対抗して(笑)」
確かに私は普段指輪をしていません。それをきっかけに、お互いの夫婦のことに話題が移りました。
「ポン太さん、奥さんとお友達状態って言ってたけど、エッチしてないって意味ですか?」
いきなり直球ストレートです(汗)
「その質問への答えを聞いたら、後で同じこと聞かれるんだよ?」
「えー、ホントですか?(笑)」
というわけで、私も簡単に状況を話し、K子さんのことも聞きました。
前回、すごく仲がよさそうなわけでもないのかな、とは感じていたのですが、K子さんのところも「あんまりない」と…
彼女が話してくれたのは、子供が出来ず不妊治療を続けていたこと、そこでの気持ちのすれ違い、そして決定的だったのはダンナの実家で「子供はまだか」のような悪気のない、でも心ないことを言われた時に、ダンナが味方をしてくれなかったこと。それで不妊治療も打ち切り、ダンナへの気持ちも冷めてしまった、ということでした。
「子供がいるって、どんな感じかなあ?」
というK子さんの目には、涙が光っていました。
「こんな話して、私酔ってますねえ」
そう言う泣き笑いの彼女の肩を、私は抱き寄せればよかったのでしょうか?
もっと軽い気持ちだったらそうしたかも。でも、その日はそのままK子さんをタクシーに乗せて別れました。すぐに彼女からメール
「今日はごちそうさま!ヘンな話しちゃってごめんなさい。でも何だかどうしてもポン太さんに聞いてもらいたくなって…また飲みましょうね!」
と。ちょっと本気で好きになっちゃいそうです。
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