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大学時代の集りがありました。
その中の、K男とJ子は学生時代からの付き合いで結婚したカップルです。
実はK男と付き合う前、J子は私と仲が良かったんです。2人で飲みに行ったり、バイクの後ろに乗せて遊びに行ったり。でもそれまで、お 互い異性と付き合ったことがなかったので、それが付き合っている、ということなのか、よくわかっていませんでした。キスもしてない、手を繋ぐ のがやっと、みたいなプラトニックな仲。
そして、ある日意を決して告白すると、ゴメンね…と。
しばらくして、K男から実はJ子と付き合ってる、もうホテルにも行った、と聞かされました。本当におどろき、そして苦しみました。な ぜ?どうして?
その後、酔ったJ子をK男が半ば強引に押し倒し、バージンを奪ったのが真相らしいとわかりました。とは言え、そんなきっかけでも、その 後は2人で仲良くしてたので、私はどうすることもできませんでした。
その後、わたしにも彼女ができて、四人で遊びに行ったり、仲良くしてました。
でも、目の前で指の間からすり抜けるみたいにして手に入れることができなかったJ子のことは、彼女ができても、K男とJ子が結婚して も、そして自分が結婚しても、どこかでずっと好きだったんですね。卒業後もたまに同級生で集まる度に、そこでJ子を見る度に、心にチクチクす るものを感じていました。
そして昨日…
毎回のことですが、この集りではとにかく飲むんです。三次会のカラオケでも寝てるやつもチラホラ。J子の左に座ってるK男も寝ていま す。私はJ子の右。カラオケの音がいい防音装置になって、二人だけの会話ができました。
「私はポン太と付き合うことになるんだろうな、って思ってたよ」
「ポン太があと三日早く告白してくれてたら、私たちの人生も全然違ってたかもね」
J子も酔ってたんだと思います。まあでも、笑いながら、あくまで昔のいい思い出、みたいな言い方。
でも私はちょっと真剣な表情で
「俺、お前に振られてからも、ずっと気持は変わってないぜ」
と言ってしまいました。驚いた表情のJ子。でも他の友達に話しかけられたり、K男が起きてきたりで、ふたりの秘密の会話はそこで終了。
帰り道に
『ありがとう、驚いたけど、嬉しかった。ポン太のことは、ずっと複雑だったから』
とメールがありました。私も
『酔った勢いで言ったけど、でもあれは本当の気持ち。とうとう言っちゃったよ(笑)』
と返事。そして、
『今度二人で会えないか?』
と送ると、
『そうだね、もっとゆっくり話したいね』
と…
二十年の空白が埋まるなんてことがあり得るでしょうか?